A.12 解答 A.卵巣

ふぐの卵巣(らんそう)は猛毒で、食べることが禁止されています。
しかし、なぜか石川県で、ふぐの卵巣を糠漬けにする調理法が発明され、現在まで伝わっています。
有毒な原料にもかかわらず、全国でも唯一石川県の生産会社だけが製造、販売を許可されている「幻(まぼろし)の珍味」です。

石川ブランドのエンジニア達

猛毒を持つふぐの卵巣が、ぬか漬けすると何故無毒化されてしまうのか、今もわかっていない。そのため、製法は変えられないという。



※シェアについてのデータは、企業からの申告によるものです。

ふぐの卵巣(らんそう)の糠(ぬか)漬(づ)け:株式会社あら与 代表取締役荒木(あらき) 敏明(としあき)さん 出身校:武生市立武生中学校・福井県立鯖江高等学校

カラダにいい発酵(はっこう)食品というと、納豆やヨーグルトを思い浮かべると思いますが、日本の伝統食、味噌、糠、麹(こうじ)も日本人が昔から食べていた発酵食品なんです。
なかでも珍しいふぐの卵巣の糠漬けは、石川県の美川地区だけにその製法が伝わる、世界一珍しい奇跡の商品。今注目されている、究極のスローフードです。だから夢が広がります。
しかし、製造している我々はだいぶ高齢化していまいました。期待しているのは既成(きせい)概念(がいねん)にとらわれない、若い人たちの新しいアイデア。現代の生活スタイルにうまくマッチする糠漬けの可能性をもっと追究していきたいですね。

うれしい時ってどんなとき?  他では作れないものを自分たちだけが作っていると感じるとき